先生とわたし
「あっ、入った!!」
石黒先生が離れて間もなく、点数が入った。
「やっと一点か。やっぱり、まだまだ練習足りないんだよな…。」
「でも、まだ前半だしこれからじゃん?」
「まぁな…。」
………
三人して、試合に見入っちゃって、それから会話がなかった。
「高橋。」
「はい。」
石黒先生が戻って来た。
「お母さんに連絡したら、もう少ししたら迎え来てくれるって。」
「この試合、最後まで見させて下さい。」
「俺はいいけど…。ちょっと足見せてみろ。」
さっきよりも腫れが酷くなってる。
「触るぞ。」
「イッで…。」
「さっきと痛みどうだ?」
「酷くなってる気がします。」
「今日は帰れ。で、すぐに医者に行け。」
まさか、骨折!?
「…分かりました。」
「アイッシング止めて、足首が動かないように固定して。」
「「はい。」」
当たりか激しかったからなぁ…。
「苦しくない?」
「大丈夫。」