先生とわたし


……


放課後。


紙だけを持って、職員室前で古河を待っている。



特に呼び出されて、場所を言われた訳じゃないから、まずは職員室にって思って来てみた。




ドア越しに職員室内を覗いて見た。


何やら、先生方と談笑中。

古河、気付くんだ!!



って、願ってもムリか。


自分から行くしかないね。




「失礼します…。古河先生。」


「はいw あっ、忘ってた。」


満面の笑みで、振り返るな!!

そして、忘れてるとか…。



「やっぱり…。」

「何か言ったか?」

「いや、何も。」



「あそこに座ってて。」

「はい。」




職員室内の一角に置かれた1つの長テーブルとパイプ椅子が2脚。



職員室内に長い時間居たことないから、変に緊張してきた。



目の前は壁。

それに、死角となっている場所。



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