先生とわたし
ピッピッピー
グラウンドに戻るとちょうど試合が終わった。
「サンキュー!!」
「結果どうですか?」
「1ー0で勝った。」
「「おぉー!!」」
あの時の一点を守り抜いたんだ。
「お疲れ。」
「「お疲れ様。」」
戻って来た選手達のためにベンチを空け、祐チャンと石黒先生の話が聞けるような体型になった。
「高野、記録。」
「はい。」
「ありがとう。」
さっき記録を取りながら見返していたら、私が記録をして居なかった間に、ベンチで控えてた選手が代わりに書いていてくれていた。
「お疲れ様。高橋が怪我で抜けたのは残念だったけど、あの後に入れた一点をよく守り抜いたのは、よかった。」
「急な練習試合だったにもかかわらず、ここまで出来るようになったということは、日頃の練習をしっかりやって来ているからだな。これからもまた急に、練習試合が入るかもしれないが、その時もまた頑張って欲しい。」
「じゃあ、各自で必ずストレッチをするように。」
「ならば、解散。」
荷物片付けるか。