先生とわたし



朝。


蒼空を起こす前に朝ご飯と、3人分のお弁当を作る。


「おはよう。」

「おはようございます。」


そうこうしているうちに、着替えを済ませた先生が起きてくる。


昨日の夜の事は気になるけど、先生も普段と同じだから、あれは嘘なのか…。


「いただきます。」

先に先生にご飯を出してから蒼空を起こす。


「蒼空。起きて~」

「う~ん…。ママ。」

よし。愚図らぐに起きた。

「いただきます。」
「まちゅ。」

「ごちそうさま。じゃあ、先に行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

何か不思議な会話。

「蒼空、早く着替えて保育園に行くからね。」

「うん。」


………

「おはようございます。お願いします。」

「はい。行ってらっしゃい。」


蒼空を保育園に預け、学校へ急ぐ。

ギリギリ8時30分には、教室へ入れる。


これが平日、繰り返される。


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