先生とわたし



リビングに行くと、お姉ちゃんとお母さんが、楽しそうに話をしていた。


「いただきます…。」

2人を放っておいて、夕飯を食べた。


「千華、進路決めたの?」

「…まだ。」

「明花(アキカ)。あまり言わないでやって。」


明花っていうのは、お姉ちゃんの名前。


私の3つ上で、看護大に通っている。



最近は、顔を合わせれば、進路の話だし。




「…ごちそうさま。」


一気に、食欲が失せた。





当たり前、お姉ちゃんの方が何かと上をいく。



お兄ちゃんとか妹とかを、切に願う。


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