先生とわたし
忘年会
クリスマスを終え、年の暮れ。
仕事納めの今日、祐チャンたちは職員全員で、忘年会をするらしい。
そんなもんだから、私と琴音は暇な訳で、流れで私たちも忘年会的なのをすることになった。
「蒼空クン~!!」
「琴音チャン!!」
「いきなりごめんね…。」
「いいよ。どうせ私たちも暇だったから。それに、あの二人かなり仲良いみたいだから。」
「本当。」
昨日、急に決まった事だったんだけど、舞チャンは快くOKしてくれて、祐チャンたちが迎えに来やすいようにって、舞チャンの家で忘年会をすることになった。
「もう少ししたら、買い物行こっか。」
「うん♪何食べる?」
私たちは未成年だから、酒のつまみはいらないし…。
「大体考えてあるから♪」
「マジ?」
「うん♪」
さすが舞チャン。
「お茶淹れたから、こっちにおいで。」
「「うん!!」」
蒼空クンに連れられて、琴音も席に着いた。
「はい、蒼空。」
「ありがと♪」
舞チャンは私と話しながら、蒼空クンのおやつを作っていた。
「いつも、おやつって手作りしてるの?」
「いつもって訳じゃないけど、余ってたら作るって感じ。今日のも、前に出したおやつを冷凍してて、それにハチミツかけただけだから(笑)」
「「凄っ」」
手抜きみたいな感じで言ってるけど、作っているだけ凄い。
「何なら、少し食べてみる?」
「うん!!」
琴音…。
「「いただきます♪」」
さつまいもとハチミツだけのシンプルなおやつだけど、蒼空クンには大事な食事の1つだもんね。
「「美味し♪」」
「ありがとう♪じゃあそろそろ、買い物行こっか。」
「「うん♪」」