先生とわたし




「うわっ。雪ヤバイね…。」

「帰る時まで、落ち着けばいいけど…。」


外に出ると、来た時には何ともなかったのに、大きい雪が降っていた。


「吹雪く前にさっさと帰って来ちゃお!今日はベビーカーじゃない方が早いね。」

そういうと舞チャンは、蒼空クンを抱っこした。


………………


近くのスーパーに着いた。


「オムライスにしようと思うんだけど、いい?」

「「うん♪」他は?」

「サラダと野菜スープと、簡単なデザートの予定。」

レストランで食べる、セットメニューと同じ感じだ。

「じゃあ私、野菜スープ作るよ。」

「うん♪」

「じゃあ私は、サラダ作る。」

「あ、琴音チャンには、蒼空の相手してて貰えると助かるな。別に手伝って欲しくないとかじゃないからね!!」

「分かってるって。なら、料理は二人に任せます。」

「ありがとう。」


舞チャンは次々と材料をかごに入れていく。

それも、手当たり次第とかじゃなく、ちゃんと値段やグラムを考えながら。

さすがです。

琴音はというと、蒼空クンと一緒にどこかへか行ってしまった。

「ったく。どこに連れて行ったんだか…。」

舞チャンも呆れてる。

「琴音の事だから、お菓子売り場とかだったりして(笑)」

「……本当なんだけど。」

「ははは…。」

冗談だったのに、本当にお菓子売り場にいるとは…。

「お菓子はいらないよ。」

「え、ちょっとぐらいいいでしょ?ね~。」

「ね~。」

どうしよう。
琴音まで、子どもに見えてきた。

「…勝手にどうぞ。」

「「やった!!」」

舞チャン、怒ってる…?

「さ。こっちは会計しちゃおっか。」

「うん。」

二人を待たずに会計を済まし 二人が来るのを待った。


「お待たせ。」

琴音のマイバッグから、さきいかが見えている。

「舞チャン、持つよ。」

「ありがとう。」

舞チャンは来るとき同様に、蒼空クンを抱っこしたから、私が代わりに荷物を持った。


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