先生とわたし
「お風呂入ってから呑むから。」
「分かった。」
買ってきたビールとチューハイを冷蔵庫に入れて置いた。
祐チャンが脱ぎ捨てた服を片付けて、適当にTVを点け、祐チャンを待った。
…………
「いいぞ。」
「あ、うん。ビールとか、冷蔵庫に入ってるからね♪」
「おぅ。」
さっき祐チャンを待ってる間、TVを見ながら琴音が言ってた言葉をググってみた。
そしたら、凄い画像が出てきて…。
調べた自分が、恥ずかしくなった。
………
プシュー
祐チャンの前に座って、買ってきた炭酸を開けた。
「うわぁ~」
「あーあ。振られてたんだな(笑)」
「最悪!!」
手はベタベタするし、パジャマも濡れたし…。
「袋持ってたの、千華じゃん。」
「そうだけど…。そっちは大丈夫だったの?」
お酒だとしても、炭酸が入ってる訳だから…。
「何ともなかった。」
マジか…。
でも、自分のだけがこうなったんだから、もう諦めよ…。
「あ、そうだ。何か近々、校長が来るらしい。」
「えっ!? …祐チャン、何かしたの?」
校長先生が先生の家に来るって事が、普通じゃない。
「何もしてない。ただ、家庭訪問的な?」
「家庭訪問? 何それ。」
生徒じゃあるまいし。
「ほら、校長も教え子と結婚したって前に言ったろ?」
「うん。」
「で、同じ状況の教師と生徒を見たいんだってさ。」
「…私も居るべき?」
「当たり前だろ! 来るとしたら、年明けの新年会辺りだと思うから。」
「分かった…。」
学校でも滅多に会わない校長先生と、プライベートで会わないといけないとか…。
でも、先輩として、何か教えてくれるのかもしれないし…。