先生とわたし
「これは?」
「千華の今までの実力テストの結果一覧です。2か月に1回行っていて、Y大と本人が決めた後から点数と偏差値が大幅に上がっています。もう少しでY大もCランクに到達するはずです。お義父さんが知らない間に千華は、頑張って居るんです。」
祐チャン…。
「内申点とかはどうなんだ?」
それは大丈夫なはず。
「大丈夫です。仮にY大が無理な場合、隣県の大学でもいいんですか?」
「まぁ…。あるのか?」
「私立でも構わないなら、これから探してみます。」
隣県とかやっぱり祐チャンと離れる事になるじゃん。
「頼む。」
「はい。」
二人して私には何も聞いてくれない。
もう嫌だ!!
「「お、おい!!」」
何でお父さんは私を県外進学にこだわるの?
それに本当に大事な時に、お父さんは家に居ないのに…。
…
トントン…
「入っていいか?」
「…うん。」
……
祐チャンは、別に話す訳でもなく、黙って私の隣に座っている。
「…何でお父さんは私を県外に出したいって言ってるの?何でY大じゃダメなの?何で私の進路、お父さんが勝手に決めるの?ウワァーン」
ふわっ
「もう嫌~」
「千華。」
「んんっ」
顔を上げたら、祐チャンにキスされた。
「俺は絶対に離さない。お義父さんが何と言おうと、俺はY大に行かせる。」
「祐チャン…。ありがとう…。」
「だからまずはB判定まで持って行こう。それから一応、近くの私立を探そう。」
「うん。」
私が2階へ来た後二人は何を話したかは分からないけど、祐チャンはちゃんと私の希望を尊重してくれているって事が分かって、少し楽になった。