先生とわたし
「私蒼空クン見てるから、二人で準備しちゃって。」
「うん♪他の部屋入らないでね。」
「分かってるって。」
すっごく不安なんだけど…。
「仲良すぎだよね(笑)」
「うん。ありがたいんだけど、変な事教えたりしそうで…。」
ありがた迷惑って事か。
「大丈夫じゃない?一応あれで、教師目指してるんだし。」
「だといいんだけど…。」
いくら琴音でも、こんな小さい子には言わないでしょ。
私たちには凄いけど(汗)
……
……
「舞チャン、また蒼空クン寝ちゃった。」
「はぁ!?ったく…。その辺に寝かせてていいよ。」
「…ベッドの方がいい?」
「ソファーか床で十分。」
「ベッド使わせてもらいなよ!!」
「でも…。」
琴音は蒼空クンを口実にただ、部屋に入りたいだけだって事は、勿論お見通し。
「ちょっと待ってて。」
舞チャンはあんな事言ってるけど、さすがにないでしょ。
祐チャンの部屋を見ると、ここも片付けられていた。
こうなること知ってたのかな?
「いいよ♪」
「ごめんね(涙)」
「琴音、その辺触んないでよ!!」
何が出てくるか、私も知らないんだから。
「えー。やっぱり気になるじゃん(笑)」
琴音が探してる物なら、いち早く片付けたと思う。
「後々面倒くさいからさ!」
駅で別れる時言われたのに…。
「ちぇっ。つまんないの(# ̄З ̄)」
何も祐チャンの部屋じゃなくて、智クンの部屋をいじればいいのに。
「ほら、琴音も準備手伝って。」
「はーい。」
でも、3人で台所に立つのはきついかも…。