先生とわたし




「エッチしてくれないの。」



………



「…それで、俺が相手しろ。と。」



「…祐チャン!?しないでしょ?」



もししたら、人間性を疑って別れるんだから。



「してくれないの?」



美咲サン、そんな目で祐チャンを見ないで…。




「誰がするか。俺には千華が居るし、何で自分の姉貴を抱かないといけないんだよ。夫婦関係の問題でいちいちここに来るな。行くなら実家に行って、兄貴にでも相手して貰え。」


おぉ~。

でも、孝輔サンが抱くのもどうかと…。



「その手があったか!でも、今日は泊めて?」


実家には行かないのね。



「それも無理。兄貴呼んでやるから、実家に帰れ。」



そう言って祐チャンは、寝室に入って行った。



……



気まずいんだけど…。





ピンポン…



「あ、私出るよ。」


「おぉ。」



玄関の小窓から外を覗くと、男の人が立っていた。



「…どちら様ですか?」


恐る恐る玄関を開けて、聞いた。


「美咲の旦那です。…居ますか?」


どうしよう…。
祐チャンが言った通り、迎え来ちゃったし…。



「あ、こんばんわ。どうしますか?」


電話を終えた祐チャンが来てくれた。


「連れて帰ります。美咲、何か言ってましたか?」


「千華、中入ってて。」


「う、うん。」


祐チャンは、美咲サンの旦那サンと外に出ていった。



「あーぁ。迎えに来ちゃったか…。」


美咲サン、凄くガッカリしてるんだけど…。



「ね、祐輔ともうヤったの?」


えっ!?


「あ、いや…。健全なお付き合いをさせて頂いてます。はい…。」


「可愛い♪ まっ、祐輔も男だからねぇ…。」


美咲サンが琴音に見えてきた…。


「千華に変なこと言ってないで、どうするか決めたか?」


「どうせ旦那と帰れって言うんでしょ!」


「分かってるから、さっさと帰れ。ちゃんと話しておいたから。」


話しておいたって、エッチしてくれない。って言ったのかな?


「仕方ないなぁ~。千華チャン、またね♪」


「あ、はい。」



美咲サンの相手って、大変かも…。




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