先生とわたし
もう、祐チャンには頼れないってことは分かってる。
でも、祐チャンを見てると、今にも頼りそうになる。
相当、好きだったんだ…。
「蒼空クン大丈夫なのかな?」
「メール来てる。一斉送信したみたい。」
「ホントだ。」
ーー心配かけてごめんね。蒼空は、喘息発作を起こしていたみたい。今回のはいつもより酷いらしいから、2,3日入院するって。明日は休むけど、それからは学校に行きます。ーー
母親って、大変だなぁ…。
「お見舞い行こ!」
「迷惑じゃないかな?」
「大丈夫って、舞チャンから返事きた。」
やり取り早い。
「そっか。なら、行こっか。」
「うん♪二人にもメールしとくね。」
祐チャンは近くに居るのに、直接言わないっていう…。
てか祐チャン、携帯持って来てるし。
「終わったら駅で待ってろ。だって。」
「分かった♪」
「じゃあ、終わり。連絡もないからプリント提出して、そのまま帰っていいぞ。」
……
「何か持って行った方がいいかな?」
「終業時間までまだあるから、コンビニ行ってみる?」
「だね。」
駅で、ただ待ってると寒いし。
近くのコンビニに来た。
「プリンでよくない?」
「うん♪」
プリンを3個買って、駅に向かった。
「じゃあ、病院の入口で。」
「うん♪」
各々の車に乗った。
祐チャンの車、久しぶりだ…。
何だろ。
初めて乗った時と、同じ気持ちだ。