先生とわたし
「ほら、そろそろ帰るぞ。」
しばらくすると、祐チャンたちが戻ってきた。
「「はーい。」蒼空クン、じゃあね。」
「バイバイ〜」
………
「んじゃ明日ねー。」
「うん。じゃあね。」
駐車場で、琴音と石黒先生と別れた。
「千華って、俺の嫌いなもの知ってたっけ?」
「うん。何で?」
「今日の弁当に、ピーマン入ってたから。」
「えっ。確認してみる。」
入れた覚えないんだけどなぁ…。
毎日撮ってる写真を確認した。
「これ今日のお弁当だけど、ピーマン入ってないよ。」
「ホントだ。ん、これ俺食べてないぞ。」
えっ!?
「じゃあ何食べたの!?」
「いつもみたいに、下駄箱に入ってたやつ。」
「…置き場変えよっか。」
たぶん、祐チャンが食べたお弁当って、矢島先生が作ったやつだと思う。
「あぁ。部室の洗濯機の上でいいか?」
「うん♪てか、私のお弁当ってどうなったの!?」
どこかに放置されてるとか…?
「それならちゃんと持ってきた。これは間違えなく千華の弁当箱。」
「ありがと。」
私がお弁当作るの、認めてくれたよね。
そんなにしてまで、祐チャンを手にいれたいって…。
お弁当作る前に、好き嫌い知らないとダメだよね(笑)