先生とわたし
「あ、そうだ。卒業式の次の日あたりに、送別会しようと思ってるんだけど。」
「いいね!!」
憧れてたんだよね。
卒業式後の送別会。
「で、何もあげない訳にはいかないから、柏倉と買いに行ってくれないか?」
祐チャンたちは、色々と忙しいから行けないのか。
「いいけど…。もちろん、一人ひとりにだよね?」
「もちろん。」
「じゃあ、二人で決めちゃうね。」
てか、琴音が決めてくれそう。
「あぁ。じゃあ、気をつけてな。」
「うん♪ありがと☆じゃあね〜」
今までみたいな別れ際のハグはなし。
でも久しぶりに、祐チャンと一緒に帰れて良かった。
それに、いっぱい話せたし。
何だろ。
別れたのに、別れた気がしなかった。
付き合いたての頃みたいな感じだった。
さっ、進級するために、テスト頑張らないと。
進級しないと、別れた意味がなくなっちゃう。
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