先生とわたし
「ね、千華。」
「うん?」
「本当に祐チャンと、何もないの?」
みんな居るのに…。
「何もって?」
別れたんだから、琴音が期待してるような事はある訳ない。
「最近、二人して不自然だよ?何かよそよそしい。」
そりゃ、別れたんで。
「そうかな?」
前みたいにできる方が凄いと思う。
「まさか、別れたとか。無いよね…?」
ヤバイ、バレた!?
「ないよ。ただお互いに忙しかっただけ。別れてたら、私部活辞めてるし。」
琴音、ごめん。
やっぱりまだ言えない。
「だよね(笑)変な事聞いてごめん。」
「ううん。祐チャンたち危ないから、そろそろ終わりにしよ。」
「だね。じゃあ、各自解散で。3年生は帰るとき、プレゼント貰ってね。」
卒業したらサッカーを辞めちゃう子も居るから、タオルとナップザックをあげることにした。