先生とわたし




「あのさ…。」



「うん?」




林クンって子が話しかけてきた。





「切りがよくなったら、外に来てほしい。」




「…分かった。ちょっと待っててね。」




急にどうしたんだろう…。




琴音も、他の子に呼び出されたみたいだし。





……










「外行ってくるね。」




「その後、私も行く。」







寒っ。




林クンなんだろう…。




GKだったから、今後のアドバイス的なだったらありがたいな。





「お待たせ。」




「急にごめん。」




お店よりも、少し離れたところに林クンは居た。




「ううん。…どうしたの?」




普段の林クンじゃないみたい。





「その…。…初めて会った時から好きでした。…付き合ってください。」





まさかの告白だった。





祐チャンと別れたんだから、付き合える。



でも、完全に嫌いになったわけじゃないから付き合えない。




「…ありがとう。必ず返事するから、少し待ってて貰えるかな?」




だから、すぐには答えが出せない。




「うん。いきなりごめん。」




「全然。…気を付けて帰ってね。」




「おぅ。じゃあな。」




どうしよう……。






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