先生とわたし
「ダメだ。姉貴呼ぶから、それ作り終わったら帰ってくれるか?」
「うん…。まだ居るの?」
「あぁ。どんなに待っても、俺話す気無いし。……あ、俺。今すぐ来れるか?」
執念深い女。
何で今日じゃないといけないんだろう…。
「すぐ来るって。」
美咲サンにまで、迷惑かけちゃったじゃん。
「うん。美咲サン来るまで、シャワー浴びてたら?」
「そうする。…てかその言い方、何かエロい。」
そんなつもりで言って無いんだけど…。
………
……
ガチャ。
美咲サン来たのかな。
「千華チャン、久しぶり〜」
「お久しぶりです。わざわざありがとうございます。」
こんな遅くなのに、駆けつけてくれるなんて…。
「ね、玄関の前に居る女誰?」
「同じ学校の先生です。祐チャンに話があるらしいけど、祐チャンはかなり酔ってるから、他の日に話したら。って言ったんだけど…。」
聞いてくれなかったみたい。
「確か祐輔って、しつこい女嫌いだったような…。」
マジか。
てか、のんきに話して居られないんだった。
「急にごめんな。」
祐チャンが戻ってきた。
「全然。」
帰らなきゃ。
「じゃあ私帰るね。雑炊は食べるときにまた温めてね。」
「ありがと。なんか聞かれたら、今のは彼女だって言って。で、さっきのは事故だったって。」
「分かった。」
事故か…。