先生とわたし





「あれ矢島先生、まだ居たんですか?」




バカみたい。




「今の女って誰!?」



やっぱり聞いてきたか。




「あー。彼女ですよ。本当はああいう女性が好きだったみたいですね。」




矢島先生と美咲サンは、内面が真逆。



美咲サンは、見た目は派手めだけど、弟思いの優しい人。



矢島先生も派手だけど、全く優しくない。




それで私は。って聞かれると困るけど…。





「でもさっき、キスしてたよね!?」




「あれは事故です。今、ちゃんと怒られて来ました。」




美咲サンの事だから、怒るどころか喜びそう。



ここまで言えば、諦めて帰るでしょ。




「これ以上ここに居たら、警察呼ばれても知らないですよ。それじゃあ。」




警察はさすがに呼ばないだろうけど、美咲サン怒ると怖そう…。



巻き込まれたくないから、早く帰ろ。





……




にしても、矢島先生は何を話に来たんだろ。



なにもまだ、先生たちは学校で会うっていうのに…。



変なの。




まっ、あとは祐チャンがどうするかだから、私は林クンへの返事をどうするか考えなきゃ。







……








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