先生とわたし
Ⅶ
不安
4月。
始業式の日に、新しいクラスが昇降口前に貼り出される。
元の8組の欄を見ていくと出席番号順に、舞チャンと琴音の名前があった。
ドキドキしながら、そのまま下の方を見ると、私の名前もあった。
良かった~。
てことは、須崎先生も認めてくれたってことになる。
「千華~!!」
「琴音~!!」
教室に入るなり、喜びのハグ。
「舞チャンと一緒にならなかったの?」
「うん。あ、来た来た。」
舞チャンは蒼空クンを保育園に預けてから来るから、いつもギリギリに教室に来る。
「おはよ~♪同じクラスで良かった~!!体育館行こっか。」
「「うん♪」」
舞チャンは話しながら荷物を片付けて、体育館へ向かった。
ここで、担任発表もされる。
「生徒会長の話とか、どうでもいいんだけど…。」
ほんと。
今はどうでもいい。
……
…