先生とわたし
「……では早速、担任発表をします。」
校長先生は講談を終えるとそのまま発表してくれた。
……
1年生、2年生の担任が順に呼ばれていく。
「3年生。……学年付、古河祐輔。…………5組担任、石黒智輝。…………8組担任、大木陽人。……。」
去年と替わらず、持ち上がりだった。
「担任、大木で良かったね。」
「うん。もし他の先生とかだったら、蒼空の事とかヤバかった。」
「祐チャンと石黒先生も一緒だしね♪」
校長先生に感謝しなきゃ。
あと、認めてくれたのであろう、須崎先生にも。
クラスのメンバーも去年とほぼ一緒だから、気が楽。
「始めるから、席に着け~。」
大量の配布物を持って、大木が教室に来た。
「この後から4月考査をして、5時間目は体育館で学年集会をして今日は終わり。これからの予定とかはプリントに載ってるから、各自把握しておくこと。…自己紹介の必要はないだろうから、テスト勉強してていいぞ。」
他のクラスはまだ先生が話してるっていうのに、何て適当なんだか(笑)
「テスト監督、誰来るだろうね。」
最初は大木だと思うから、あとの2教科。
「智クンと祐チャンが来ればいいんだけど…。千華、祐チャンと会った?」
「まだ会ってない。」
ていうか、休み中も送別会以降会ってない。
その代わりに、美咲サンと会ったけど(笑)