先生とわたし
「もしかして、マネージャー希望?」
「「はい。」」
明るく元気な子が2人。
見た感じ、幼馴染みっぽそう。
「んじゃ今日はざっくり説明するから、ついて来て。」
「「はい。」」
てな事で、また部室に戻って来た。
「ここが部室ね。洗濯機があるからすぐ分かると思う。で、部員たちが自分が使ったタオル類を入れてくれるから、次の日の昼休みに回すのと、練習が始まる前に給水と練習に必要なものを準備するのが、毎日の大まかな仕事。何か質問ある?」
「「大丈夫です。」」
「部室の掃除と整頓もやらないといけないけど、詳しくは入部してから教えるね。じゃあ、練習場に戻るよ。」
部室の説明は琴音がしてくれたから、練習場の説明は私がする。
「練習に必要なものは、こんな感じの物を出して置けば一応は大丈夫。その時のメニューによって追加される場合もあるから、先生か私達に聞いてね。」
「「はい。」」
「先生の紹介とかされてる?」
「いえ…。」
「んじゃ。奥の方で記録を書いてるのが、責任者の古河先生。で、部員を指導してるのが、顧問の石黒先生。細かい事は、入部してから教えるから、今日は練習見てて。」
「「はい。ありがとうございました。」」
ふぅ〜。
ほんと面倒くさい。
本当に入部するのか分からないのに、説明するとか…。