先生とわたし
「オープンキャンパスどうするの?」
「それは行くよ。泊まりも矢島先生にバレなきゃいいだけだし。」
せっかく計画立ててくれてるんだもん、行かないとね。
「そっか。」
「話はこれだけ何だけど、舞チャンわざわざありがとね。」
「気にしないで。そろそろ迎え来るんじゃないの?」
迎え…?
「そうだった!!千華行くよ。お邪魔しました。」
「えっ。あ、お邪魔しました。」
琴音に腕を引っ張られて、外に出た。
「迎えって、誰が来るの?」
「決まってるでしょ。ほら。」
琴音が指差した先から、見慣れた車が2台近づいてきた。
「んじゃね☆」
「う、うん。ありがとう。」
琴音は石黒先生の車に乗り込んで、そそくさと帰って行った。
「…涙の跡ついてる。」
「えっ…。恥ずかし。」
私も祐チャンの車に乗り込んだ。
「嘘(笑) 何かしたのか?」
「今度話すよ。オープンキャンパスの時、ちゃんと泊まるね☆」
琴音にバレたということは、石黒先生にもバレたと同じだし。
「そっか。なら良かった。」
祐チャンも楽しみにしてるみたいだし、泊まるって決めて良かった。
……
…