先生とわたし
「「おぉ〜!!」」
琴音と一足先に、旅館の暖簾をくぐった。
古風な館内。
琴音と一緒に、館内案内図を見た。
「大浴場の他に、10部屋全部に露天風呂あるって!!」
「えっ!!」
小さな旅館なのに凄い。
「ほら宿帳書いて、荷物置いたら行くぞ。」
遅れること数分。祐チャンと智クンが旅館に入って来た。
「「うん♪」」
大きな荷物を部屋に置いて、タクシーで大学へ向かった。
「ここからは別々に行動して、17時にここに集合な。」
「祐チャンと智クンは、何してるの?」
普通なら一緒に回るって言うのに…。
「学校に持って帰る情報収集しないといけないんだ。」
「それに、ここで学校の奴らに会うと面倒だからさ。」
ここは仕事の一環なんだ…。
「「そっか…。」まっ、行ってきます。」
「「おぅ。」」
正門で祐チャンと智クンと別れて、授業で使う教室や講堂、図書館などの校内施設を見て回った。
「これは迷子なるね(汗)」
「慣れるまで大変そう…。」
似たような建物が点々と建ってるから、外見からは分かりにくい。
「一応サークルも見てく?」
「うん。」
サークル毎のブースを回って、展示してる所のプリントを貰った。
サークルの数が多くて、あっという間に約束の時間になる所だった。
「ごめん。待った?」
正門の壁に寄り掛かりながら、祐チャンと智クンは話してた。
「大丈夫。あと見る所ないか?」
「「うん♪」」
「んじゃ戻るか。」
近くでタクシーを拾って、旅館に戻って来た。