先生とわたし
「夕飯前に、お風呂入っちゃわない?」
「だね♪祐チャンと智クンはどうする?」
「俺らも入るか。」
「あぁ。上がったら部屋で待ってろよ。」
「「はーい。」」
部屋から浴衣とタオルと着替え類を持って、大浴場へ行った。
時間的に早いからなのか、ほぼ貸切と言っていいほど空いていた。
……
「いよいよだね(笑)」
身体を洗い、湯船に浸かるとすぐに琴音が言ってきた。
「いよいよって?」
「そりゃあ、泊まりの旅館なんだから決まってるでしょ!!それよりまずは、祐チャンに本当の事話さないとね。」
「うん…。怒らないといいけど…。」
どのタイミングで言うのかもだけど、どう言っていいのか分からない。
「黙ったままエッチする方が、怒ると思う。」
「だよね…。ここで機嫌悪くされると困るし(汗)」
折角の旅行が台無しになってしまう。
「まぁ話して付き合い直して。」
「うん♪」
「んじゃこれ、御守り。」
着替えていると、琴音が小さな包みを渡して来た。
「あ、ありがとう。」
中身は聞かなくても分かった。
「どー致しまして☆部屋に行こっか。」
「うん。」