先生とわたし
「実は俺、矢島先生が何か関係あるんじゃないか。って思ってはいたんだ。」
祐チャンに抱きしめられる形で座って、話の続きをし始めた。
「えっ!?いつから?」
「送別会あたりから。そのあと千華倒れただろ。おかしいって思って、お義母さんと明花チャンに話聞いてみた。」
「うん。」
いつの間に、そんな事してたんだろ…。
気づかなかった。
「そしたら、ご飯もまともに食べてないって言うし、様子がおかしいって言われた。…知っていたのに何もしてやれなくてごめん。」
「ううん。全部自分で決めた私が悪かったの。あとね、琴音と舞チャンに話すよりも先に、美咲サンに話しちゃった。」
「知ってる。で、もしもの時は助ける。って言われたんだろ?」
全て筒抜けじゃん(笑)
「うん。別れる必要ない。って言い切られた。」
「…どうしたい?」
どうしたいのか、知ってるくせに…。
でも、私の我が儘で別れちゃったんだし、祐チャンはこんなことがあったのに、今でも私を好きでいてくれているばず…。