先生とわたし




「実は俺、矢島先生が何か関係あるんじゃないか。って思ってはいたんだ。」



祐チャンに抱きしめられる形で座って、話の続きをし始めた。



「えっ!?いつから?」



「送別会あたりから。そのあと千華倒れただろ。おかしいって思って、お義母さんと明花チャンに話聞いてみた。」



「うん。」


いつの間に、そんな事してたんだろ…。

気づかなかった。



「そしたら、ご飯もまともに食べてないって言うし、様子がおかしいって言われた。…知っていたのに何もしてやれなくてごめん。」



「ううん。全部自分で決めた私が悪かったの。あとね、琴音と舞チャンに話すよりも先に、美咲サンに話しちゃった。」



「知ってる。で、もしもの時は助ける。って言われたんだろ?」


全て筒抜けじゃん(笑)



「うん。別れる必要ない。って言い切られた。」



「…どうしたい?」



どうしたいのか、知ってるくせに…。



でも、私の我が儘で別れちゃったんだし、祐チャンはこんなことがあったのに、今でも私を好きでいてくれているばず…。




< 476 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop