先生とわたし
トントン…。
「どーぞ。」
中から琴音が返事してきた。
「智輝は?」
部屋に入ると、智クンの姿がなかった。
「あ、おはよー。すぐ準備するから待ってて。」
祐チャンの声に気付いて、智クンが洗面所から顔を出した。
「ご飯って、何時までだっけ?」
「確か9時半までだったはず。でもバタバタしてチェックアウトは嫌だから、さっさと着替えろ。」
「はいはい。…んじゃ行きますか。」
昨日の夕飯の部屋とは別の所へ行った。
「バイキングなの!?」
「凄っ!!」
そこには、和洋中の料理が並んでいた。
「「いただきます♪」」
朝からこんなに食べれるとか、幸せ。
「これからどうするの?」
目的終わっちゃったから、すぐ帰っちゃうのかな?
「ここまで来たんだから、買い物して行こうと思ってるんだけど…。」
「「やったー!!」」
帰ると、なかなか来れなくなるからね。
「荷物も持って行くから、準備して。」
「「はーい。」」
「「ごちそうさまでした。」」
お腹いっぱい食べて、荷物を持って旅行を出た。
電車に乗って、ショッピング街へ移動した。
「あとはもう自由って事でいいよな?」
「あぁ。んじゃ気を付けて。」
駅前で、琴音と智クンと別れた。