先生とわたし
翌日。祐チャンの家に行き、一緒に会場へ行った。
「昨日と同じ所に、場所取っておいて。俺コート作りと監督会議に行って来るから、何かあったら智輝に言ってな。」
「わかった。」
みんなも手伝ってくれたおかげで、素早く準備ができた。
「んじゃ、アップ行くぞ。」
「「はい!!」」
「その間に、試合の準備してよっか。」
「だね。」
給水や簡易ベンチ、ドクターバッグの点検などをした。
…
「決勝の相手は、H高。去年はここで負けたから、今年は是非とも勝って欲しい。」
みんなの顔が、引き締まったように見えた。
「メンバーは、昨日と同じ。道具持って行くぞ。」
「「はい!!」」
この試合に勝てば、県代表として全国大会に行ける。
「千華、この試合は記録頼む。」
「はい。」
ピー。
始まった。
開始早々、相手のペースに飲み込まれてしまった。
次々とシュートを打たれる。
「「あっ!!」」
ピー。
先制点を許してしまった。
………
……
その後も2点追加され、後半へ。
まず、1点入ってくれれば…。
………
ピッピッピー。
終わった。
結果は、3-0で準優勝となった。