先生とわたし



「お疲れ。…この試合が勝てなかったのは、俺たちの指導が足りなかったのが、原因だと思う。だから、お前たちは何も悪くない。よく頑張ってくれた。ありがとう。」



選手と私たちはみんな悔し泣き。
祐チャンと智クンは、涙を堪えている。



「みんな、よく頑張ってくれた。ありがとう。…でだ。今日の18時から前に連絡してた通り、今更だけど親睦会をするから、いつもの店に集合すること。片付けしたら、各自解散。」


「「はいっ。」」



……


素早く片付けて、祐チャンと智クンの車に乗せた。



「学校に片付け行くんですよね?」


「行くけど、私と琴音でするから、大丈夫だよ。」


「「ありがとうございます。」失礼します。」




……


祐チャンは涙を堪えたまま、無言で運転を始めた。


私が泣いて、祐チャンが泣かないって変だよね…。




「ほら、さっさと片付けるぞ。」


「う、うん。」



何でそんなに、我慢できるの?


智クンでさえ、目赤くして来てるのに…。



………



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