先生とわたし
「千華、先生たちのリレーで古河も走るみたいだよ!!」
体育委員の友達の所にいた琴音が、シートにダイブしてきた。
「へぇ〜。若いからね…。」
「えっ、もっと喜ばないの!?」
「いや、喜ぶ必要なくない?」
「それもそうか。」
って、琴音には言っちゃったけど、本当は、嬉しい。気がする。
まだ、自分の気持ちがはっきりしない。
「まっ、近くで応援してようよ♪」
「うん。」
フィールドにいる人混みに紛れて、応援してよ。
遠くの方で、古河は学年の先生たちと一緒に、準備体操をしている。