先生とわたし



「千華、先生たちのリレーで古河も走るみたいだよ!!」


体育委員の友達の所にいた琴音が、シートにダイブしてきた。



「へぇ〜。若いからね…。」

「えっ、もっと喜ばないの!?」


「いや、喜ぶ必要なくない?」


「それもそうか。」



って、琴音には言っちゃったけど、本当は、嬉しい。気がする。



まだ、自分の気持ちがはっきりしない。





「まっ、近くで応援してようよ♪」

「うん。」



フィールドにいる人混みに紛れて、応援してよ。





遠くの方で、古河は学年の先生たちと一緒に、準備体操をしている。


< 53 / 512 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop