先生とわたし
古河side
俺なりに、ここ数日色々と頑張って来たつもりだった。
それが、たった1枚の紙だけで、その頑張りが水の泡になるなんて、思ってもいなかった。
「古河先生、会議始まりますよ。」
「あっ、今行きます。」
高野の担任である、大木先生に呼ばれ、職員室の奥にある会議室へ行った。
会議の内容は、今回の体育祭の反省と総括。
そういう話は、お偉いさん達だけで進めてくれればいい。
俺は、体育祭の反省って大きな枠組みよりも、その中の借り物競争の反省とか、色々としないといけないんだ。