先生とわたし
会議はあっという間に終わってしまって、自分の席に戻ると直ぐに、パソコンの電源を入れ、頭を抱えた。
……コーヒー持って来よう。
いつもは、ミルクもシュガーもいっぱい入れるのに、今回は、あえてブラックで。
もう、いっそのこと、柏倉から番号聞くか。
リダイヤルを押し、柏倉に電話をかけた。
-どうしたの?-
「まぁ、あれだ。高野の連絡先を知りたいんだ。頼む、教えてくれ。」
-自分で聞かないの?-
やっぱり、そう来た。
「高野は、そう簡単に教えてくれないと思って。誰かさんみたいに、悪用してまで電話してくるようなヤツじゃないから。」
-じゃあ先生、千華を好きだっていう気持ち少しでもあること、認めるの?-
「…あぁ。だから、教えて下さい。」
-そこまで言うなら、仕方ないな。SNSで送ってあげるから。-
「ありがとな。」
柏倉は、味方になってくれるのか?
それとも……。