先生とわたし



♪♪~♪♪…


机の上に無造作に置かれている、携帯の着信音がなった。



ディスプレイを見ると、未登録の番号。


誰だか分からないから、出なくていいや。




30秒位で、切れた。





♪♪~♪♪…


でも直ぐに、またかかって来た。


恐る恐る、出ることにした。



「…はい。」


-やっと出た。俺だ、古河だ。-


…何で?


「どうして番号を知ってるんですか!?」


-柏倉に聞いた。あっ、だからといって柏倉を怒るなよ。俺が頼み込んだんだから。-


「はぁ…。で、いきなり電話なんか寄越して、どうしたんですか?」


特にこれと言って、話すことは無いんだけど…。



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