星が流れる空
「昨日、メールかえさなくてごめんなさい。」
隆司、ほんとうに音楽室で待っててくれたのかな。
「大丈夫…でも来てくれるかわかんなくて…。伊藤さんの友達に聞いたら帰ったって言うから…焦ってここまで来たんだ…。よかった。まだいて。」
隆司…。
優しい。優しすぎる。
「伊藤さん、泣いてるの?」
私は泣いてたことを思い出して急いで涙をふいた。
「ごめん…。」
隆司が謝った。
「どうして栗原くんが謝るの?悪いのは私だよ。ごめんね…。………私、栗原くんに話したいことがあるんだ…。」
ふられてもいい。
友達以下になっちゃってもいい。
この気持ちは伝えたい。
「あのね…私…」
「まって!」
隆司が私の言葉を遮った。
「俺の話から聞いてほしい。」
隆司の真剣な目に
私は頷いた。
「うん。わかった。なに?」
隆司の顔を見つめる。
隆司も私を見つめる。
「俺、伊藤さんのことが好き。」