星が流れる空
私が通う学校は
地元からけっこう離れた
ちょっと古い学校。
だから同じ中学からこの学校に通う子は少ない。
それがよくてこの学校を選んだってことも理由にはいる。
まあ、ほんとうの理由はもっと他にあるのだけど。
電車をおりて学校方面に歩く。
「亜美〜!」
後ろから私を呼ぶ声に素早く反応した。
「亜美っおはよ!」
同じ中学の瑞穂だ。
「瑞穂おはよう。よかったあ、寝坊しなかったね!」
「もうっ中学のときとは違うんだから!」
明るく話す瑞穂をみて何だかホッとする。
瑞穂とは中学で同じ吹奏楽部で仲がよかった。
ほんとはこの学校を受験する予定じゃなかったんけど優しい瑞穂は私を気遣ってこの高校を受験したんだ。
私は今日も平気なフリだけしてる。
そんなの瑞穂にはきっと
わかっちゃってるんだろうなぁって思ってる。
瑞穂には感謝してる。
すごく大切な友達。
一緒にいて楽しくて
いなくてはならない存在だって思ってる。
でもね。
私はやっぱり
あなたがいないとだめなんだ。
あなたがいないと
私 生きてる意味なんてあるのかなって思っちゃうの。
隆司。
隆司にしか私を満たすことはできないんだ。