星が流れる空
鼻をすする音のなか
誰かがまた言葉を発した。
「お葬式は……?」
みんながはっとした。
そうだよ。
お葬式は…?
「お葬式は…もう終えてしまったそうです。」
「え…っ!?」
驚き息をのむ。
「受験とかさなってしまったらしいです。仕方なかったって…そう言ってました…。」
最後の最期まで私は隆司を見送れなかったってこと?
私がした電話も
私の隆司への言葉も
届かなかったんだ。
意味がなかったんだ。
なんで隆司は何も言ってくれなかったの?
なんでいなくなっちゃったの?
隆司に何があったの?
なんで私は気付けなかったんだろう。
溢れ出る疑問のなかで
私は隆司の言葉を思い出した。
亜美なら大丈夫。
頑張れ。
あのとき隆司が
一緒に頑張ろう。って
言ってくれなかったのは
こおいうことだったんだね。