俺の恋愛は…





土野は校門を出た



「なんだ?あいつまじで詐欺師なのか?」


葉月が驚くのも無理ない


突然の変貌だったからね



「いや、詐欺師って言えば葉月はあの女軽蔑するかなって思って」


葉月は「なるほど」って言いながら人差し指を
私に向けて


「仕事は!?」


「抜け出してきた」


「ばかめー!!
俺はあんな女に騙されねえよ!」


「騙されかけたでしょ!
大体、高校にも待ってくれないと思ったもん」


「まあ、やばそうにしてたからな朱音、」


確かに慌ててた


「それに、」


葉月が続く



「朱音がここで待ってろって言うから
何かあると信じて来たんだよ
やっぱ信じてよかった」







< 136 / 211 >

この作品をシェア

pagetop