俺の恋愛は…
土野は校門を出た
「なんだ?あいつまじで詐欺師なのか?」
葉月が驚くのも無理ない
突然の変貌だったからね
「いや、詐欺師って言えば葉月はあの女軽蔑するかなって思って」
葉月は「なるほど」って言いながら人差し指を
私に向けて
「仕事は!?」
「抜け出してきた」
「ばかめー!!
俺はあんな女に騙されねえよ!」
「騙されかけたでしょ!
大体、高校にも待ってくれないと思ったもん」
「まあ、やばそうにしてたからな朱音、」
確かに慌ててた
「それに、」
葉月が続く
「朱音がここで待ってろって言うから
何かあると信じて来たんだよ
やっぱ信じてよかった」