俺の恋愛は…
「今日から俺の立ちバサミはお前だけのもんだ」
「下ネタじゃねえか!」
なんだ!
このコントみたいの!
しかも立ちバサミと
美容院関係ねえし!
「普通に付き合ってくれとかじゃダメなの?」
可奈ちゃんがボケも無しに俺に言う
「普通過ぎるのじゃ
心に響かないからな」
可奈ちゃんが「ふ~ん」と納得した様子だが
ピンと来たのか
体をピクッとさせる
「俺が切るのは髪の毛と貴方と繋がれた赤い糸
でもその糸の代わりに
ずっと俺の手を繋いでいてくれ!」
ドヤ顔になる可奈ちゃん
「メルヘンチックに仕上げすぎなんだよ!
慣れないボケするな!」
「私だってボケてみたい(`ε´)」
「幼なじみ行きます!」
「どぞ」
期待出来るのは幼なじみだけだ
涼真の恋のアドバイスが完璧過ぎたからなあいつ
「貴方の髪でツヤツヤな恋の匂いがした!」
「はいつまんない~」
「(ノ△T)」
ちょっと待ってくれよ
「告白ってもっと簡単だと思うんだ!」