千寿桜―宗久シリーズ2―
のんびりしたイメージだと言われる僕には空手は以外なのだろうが、まぁ、空手のおかげで贅肉が無いのは事実。
それに、工藤の様な野球等の団体競技だと、逆に僕のマイペースさが欠点になってしまうに違いないから、個人競技である空手は合っていたのかもしれない。
空手をやっていると言う僕に刺激された工藤父。
軽く竹刀を振りながら笑う。
「どうだ、新庄くん。わしの竹刀を受け止められるか?」
真剣白刃取り?
極端に無謀な要求だな。
「それは…ちょっと…」
苦笑しながら首を振る。
空手はそういう武道では無いし、逆に脳天をかち割られそう。
こんな春日和の日に、朝から星を見るのは遠慮したい。
剣道も出来ない訳じゃ無い。
父が剣道の段持ちであるから、かじる程度ならばわかる。
だが、今それを告白したならば、手合わせ等言われそうだから沈黙を決意。
自信も無いし。
背中を丸め、太股の上に両肘を立てた。
そのまま頬杖をつき、目を閉じてみる。
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それに、工藤の様な野球等の団体競技だと、逆に僕のマイペースさが欠点になってしまうに違いないから、個人競技である空手は合っていたのかもしれない。
空手をやっていると言う僕に刺激された工藤父。
軽く竹刀を振りながら笑う。
「どうだ、新庄くん。わしの竹刀を受け止められるか?」
真剣白刃取り?
極端に無謀な要求だな。
「それは…ちょっと…」
苦笑しながら首を振る。
空手はそういう武道では無いし、逆に脳天をかち割られそう。
こんな春日和の日に、朝から星を見るのは遠慮したい。
剣道も出来ない訳じゃ無い。
父が剣道の段持ちであるから、かじる程度ならばわかる。
だが、今それを告白したならば、手合わせ等言われそうだから沈黙を決意。
自信も無いし。
背中を丸め、太股の上に両肘を立てた。
そのまま頬杖をつき、目を閉じてみる。
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