~氷の姫~壱 動き出した運命
「カイト王子?」


「だから!!」


うつ向き加減だったカイトが…言葉と同時に顔を上げ、偽りのない笑顔で…


「ウィザードには…今まで通り、普通に接して欲しいんだ。そしてこれからも…一緒に居て…居なくなったりしないでくれよ…」


「……………(泣)」


ウィザードは、カイトの言葉を聞いて、嬉しくなり気づかぬ間に涙を流していました。
周りに居たアリスの両親やアリスもカイトとウィザードの気持ちが伝わってきたのか…みんなで涙ぐんでいたのです…



「カイト王子…本当に…私なんかで良いのですか?」



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