~氷の姫~壱 動き出した運命
結婚したとは言え…お互いに国を支える立場、ずっと片方の国だけに居ることは難しい状態でした…


「あぁ、ウィザードが俺の分も働いてくれるが…限度があるだろう?」


「それは…そうだけど…」

アリスは、途切れ途切れに言葉を話ながら…カイトの近くまで近付き…服の裾をギュッと握り…

「カイトが…帰っちゃったら…寂しくなるわ…///」


「アリス…////」


アリスの手を服から放し…改めて握ってから…カイトはゆっくり話し始めました。


「今日は、ありがとな…アリスのおかげでちゃんと最後までウィザードと話すことが出来たよ。」


「私は…何もしてないわ…」


「俺は、アリスが近くに居たから…平常心でいられたんだ。俺にはやっぱり、アリスが必要なんだって気づかされたよ(笑)」

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