~氷の姫~壱 動き出した運命
二人に挨拶をすませたカイトは、最後にアリスの前まで来ると…


「じゃあ、またなアリス」

「えぇ、またねカイト」

あっさりとした挨拶でしたが、何故か二人の顔には別れる寂しさなど感じられませんでした…

カイトが馬車に乗り込み、見えなくなるまで見送っていたアリスは…“よしっ”と気合いをいれて、城へと戻っていきました。

それからと言うもの…アリスは前とは比べ物にならない程、人とのコミュニケーションをとるようになっていきました。
両親ですら見違えるほどに…

カイトが戻ってきた時にガッカリさせない為に…

魔法の言葉を信じて…vv













数年後…アイスランドとライトタウンは今以上に発展し…豊かな国になりました。




二人の心には…いつも“あの”言葉が…





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