私は彼女が好き。
02
私はしばらく校門の前でぼーっとしてた。
女子校だけど、それなりに楽しいよね。
うん。きっと。
私は走ってクラス発表の掲示板を見に行った。
「えっと…五十嵐…」
あ行だからすぐみつかるはず!
「あった!」
1年1組2番。
うわ、はやっ!
ってあれ…?
私の目は1年1組1番の名前をみつめる。
“飯田 絢”
「いいだあや…」
あの飯田絢?
飯田絢とは幼稚園 小学校 中学校 ずっと同じだった人。
中学のときは1回も同じクラスになったことがなかったし…まったく話さなかったなぁ。
話すとしたら挨拶くらい?
だからまさか同じ高校だったなんて。
ってちょっとまった!
飯田絢が女子校!?
けっこうビックリかも。
まぁ、でも知ってる人がいてくれて安心かな。
私は時間を気にしてちょっと急いで教室に向かった。