私は彼女が好き。
長い入学式は終わって
でました!
お約束の自己紹介。
出席番号1番の飯田は
やっぱり1番に自己紹介だった。
すぐに私の順番がきた。
朝考えた適当な自己紹介を棒読みで話す。
やっと自己紹介が終わって気付いたら最後の人まで自己紹介が終わってた。
チャイムがなって今日はもう終わり。
「ね、五十嵐!このあとどっかで遊ぼうよ!」
飯田が私を誘った。
「うん、まぁいいよ」
もっと飯田と仲良くなりたいって思ってたところだし。
「じゃっ行こ!」
飯田はクラスの何人かに手をふって私の前を歩き始めた。
「もう友達できたんだあ?」
「うん、まぁね。五十嵐もがんばれ!」
「ははっ…うん。」
「あーっ!」
会話の途中で急に大きな声をだす飯田。
「え、なにいきなり」
「五十嵐!みて!あの先輩!男の子っぽくてかっこぃぃ!」
飯田が指さす先の人をみる。
「あー、確かに。でもほんとにあれ先輩?背ちいさくない?」
「ばかっ、リボンの色がちがうじゃん。緑だから2年生だよ!」
「あぁ、そうか。」
緑色のリボンは高2なのかあ。
朝私の独り言に笑った人のことを思い出す。
青いリボンだった。
ってことは高3かぁ!
飯田はまだかっこぃぃとかなんとか言いながら騒いでた。
私の独り言に話しかけてきた先輩の方が何倍もかっこぃぃや。
そう思いながら飯田の後ろを歩いた。