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序章
小さい頃から、何でもできて優しいお兄ちゃんが大好きだった。
でも私が10歳の時お母さんとお父さんが車の事故で死んでしまった。
私は泣いた、お兄ちゃんも泣いた。でもお兄ちゃんは強かった。
私が小さくて何もできないのに、お兄ちゃんは何でもしてくれた。
親戚の人も心配して『うちに住みなさい』なんて言ってくれていたけど
お兄ちゃんはそれを断っていた、私は何もできずにお兄ちゃんの背中ばかりを見つめていた、見つめることしかできなかった。
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