森林浴―或る弟の手記―
修介は大学に上がったばかりの頃から、私の仕事を手伝っていました。
近い将来、仕事は全て修介が引き継ぐのです。
なので私から提案したことでした。
修介はそれを聞き、嬉しそうな顔で頷きました。
修介は大層な美青年に成長していました。
しかも、彼はアメリカ人とのハーフです。
美しさは佐保里姉さんの上をいくものでした。
身内の贔屓目を除いても、私は彼以上に美しい青年を知りませんでした。
それ程に、修介の美貌は完璧だったのです。