森林浴―或る弟の手記―




修介は自分と母の面倒を見てくれる私にずっと遠慮していたのでしょう。


そして、迷惑を掛けぬよう、ずっといい子に振る舞ってきたのでしょう。


私はこの子に肩身の狭い思いをさせていたのだろうか。


私はそう考えながら、修介の細い肩にそっと手を置きました。


そして、もう一度「どうした?」と尋ねました。


すると、修介はゆっくり口を開きました。



< 117 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop