森林浴―或る弟の手記―
すると、修介は大きく頷き、次の私の休日に彼女を屋敷に連れてくる、と言いました。
私は楽しみでした。
息子同然の修介が心から愛した女性。
そんな彼女を一刻も早く見てみたいと思っていました。
そしてこのことは、幸乃と正世には私が告げ、佐保里姉さんには修介が告げることにしました。
佐保里姉さんもさぞ喜ぶことだろう。
私はそう思いました。
案の定、佐保里姉さんは大層喜びました。
とても、幸せそうな表情で、「おばあちゃんになるのね」と孫の誕生を心待ちにしているようでした。
私も孫が出来たような感覚でした。