森林浴―或る弟の手記―



傍らにいる幸乃も、幸せそうです。


初めて愛した人と、長い人生を共に歩む。


これ以上の幸せはありません。


だから、私はとてつもない幸せ者で、佐保里姉さんはとてつもなく不幸だったのでしょう。


佐保里姉さんは愛する人との幸せを、築くことはなかったのですから。







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