年齢は関係ないよね。
だからと言って、
本当のリアルを蔑ろにはできないんだけどね。

「美緒ー、おはよー」
「・・・はぁ」
「そろそろおはようって返してあげてよ私に」

学校までは電車とバス。

通っている学校には過去の友達は誰もいない
高校では馴れ合いなんかしないでおこうと思ってたからいいんだけど

「ねむくて・・・」
「あんたが眠くないときを知りたい」
「夕がいない爽やかな朝」
「殴りたい」

やっぱり馴れ合ってしまうのが高校生。

美緒・・・大橋 美緒は同じ高校に通う同じ電車、同じバスに乗る同級生。
いつの間にか仲良くなっていた。

夕っていうのは私の名前。
夕波 小夏。めんどくさがってコイツはこんな感じでしか呼びやがらない。

毎朝こんな感じで学校に着く。

学校に着く。
もうこの時点で私は家に帰りたい。

「夕ちゃーんっ おはよぉっ」
「・・・あぁ、うん」
「ひどいよー!」

このテンション高いのは杉崎 亜美。

正直もうめんどくさい。
朝からこのテンションにはついていけない。無理。


・・・こうして自分の生活を客観的に見ても
つまらない
普通すぎる
いつも同じの生活だな、と思う。

それが本当の幸せだと言う人もいるけれど
別に幸せだとは思わない
不幸だとも思わない

いたって普通。
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