守るべき者〜月が与えた宿命〜
4、食事の秘密
『……今からワシも
食事の時間なのでな……。
悪いが帰ってもらおうか。
……お前もワシの所で
働きたいというのなら
ワシの言うことは
絶対じゃ……。
今日のところは
ひとまず帰れ。また明日
来るがよい…』
村長はそう言うと
部屋の外で
ずっと下を向いていた
小太りの門番に向かって
『……おい。
こやつを門の外へ
連れていけ……
ワシは食事の時間じゃ……
早くしろ……
ワシはもう腹が減って
我慢がならん……』
と話しかけた。
今にもお前を
食うぞと言わんばかりの
雰囲気を漂わせながら……。